静進ブログ

朋有り遠方より来たる 亦楽しからずや

2024年05月22日 16:56

 先日、「お久しぶりです!」と突然校舎に懐かしい声が響きました。私は以前、この静岡進学ゼミナールと同じさなるグループの学習塾である「三島進学ゼミナール」で勤務していましたが、その時に教えていた生徒、つまり卒業生でした。彼は第一志望の高校に合格し、高等部へと進級。同じ年に私は遠方の校舎へ異動し、およそ3年ぶりの再会となったわけです。嬉しさ半分、驚き半分。「突然どうしたの?」と尋ねたところ、経緯はこうでした。


「大学に無事合格したことで昔が懐かしくなり、ホームページで中学校時代に通っていた校舎を検索してみた。『自分が通っていた頃とはだいぶ教師の顔ぶれが変わったんだなあ』と思いながらホームページをあちこち眺めていたところ、いちばん下の方に「三島進学ゼミナール」と似た「静岡進学ゼミナール」という名前を発見。検索してみたところ、自分が教わっていた教師(私)を発見したので、訪ねてみようと思った。」


 彼は開口一番、こう語りました。「中学校の時に、三島進学ゼミナールに出会えて良かったです。三進に入っていなければ恐らく今の大学に入ることはできなかったでしょうし、今の僕もいなかったと思います。」と。そして彼は「今、高等部のスタッフをしています。」と続けました。彼は心底我々との出会いを喜んでくれたんだな、と私も心から嬉しく感じました。


『朋有り遠方より来たる 亦楽しからずや』は、孔子が弟子たちに説いた教え『論語』の一節です。「朋」とは、志を同じくする仲間のことをあらわします。彼がいつまでも私の教え子である事実は変わりませんが、今はそれだけでなく「志を同じくする仲間」に加わってくれたのだと、私は思っています。高校生たちを支え、導き、自らの体験を語ることができる同志です。そんな仲間が自分の時間を使って会いに来てくれたことを、何とも楽しく嬉しく感じた一日でした。