英検®(実用英語技能検定)は、国内で最大規模となる英語検定試験です。文部科学省が後援しており、年間の受験者は、小学生から社会人まで420万人を超え(※2022年度実施分)、英語力を証明する資格として日本で広く認知されています。英語における4つの技能(リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング)をバランスよく測ることで「総合的な英語能力を証明できる」という信頼性の高さから、高校・大学入試での優遇措置や単位認定などで広く活用されています。
英検®の結果は「合否」のみに限ると思われがちですが、その成績表には「英検®CSEスコア」が表記されています。これは、ユニバーサルなスコア尺度であるCSE(Common Scale for English) を英検®の各級で表記したものであり、国際標準規格のCEFR(セファール)にも対応しています。以下の表は、各資格・検定試験とCEFRとの対照を示したものですが、各レベルにおける英検®のスコア範囲は、A1からC1までの広いレベルをカバーしており、他の英語外部検定試験と同等の厳格さで評価されていることがわかります。
英検®は、初級から上級までの広範囲にわたる英語能力を測ることが可能であり、自身の英語力をグローバル基準で客観的に評価できるという特長があります。こうした点からも、多くの学習者にとって有用な選択肢であると言えるでしょう。